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週刊「ナビィ、の部屋」第36号

その4 船上生活


ある日の夕焼け。海から見える空の景色はホントに美しい、皆にも見せてあげたい
 12日から乗船して25日までの13日間、ほとんどが船の上でお仕事、お仕事。
 寄港地で遊んでばっかりじゃーーーないのよ、ベイベー

 基本的なお仕事として『寿[kotobuki]島唄カチャーシー講座』があります。
 これは、まぁ前回のピースボートの旅のレポートでも書いたし、あの時となんら変わらないので、説明はいらんかな?って感じですが。
 唯一違うのは、前回とはうって変わって、うちの船酔いが軽く毎日爽快だったって事くらいかな??
 でもさ、沖縄民謡って言うのが、なんて言うか老若男女を問わず集りやすいってのがあるのかな?
 結構高齢の方から、10代の若もんまで幅広い層が受講して下さって、やっぱり色んな年代の人達と一緒に過ごす事って日頃あんまりないから、楽しいよね。
 おばあちゃん、おじいちゃんが一生懸命手を動かしてる姿とか見てると、失礼かもしれないけど微笑ましいよ。

『海と銀行強盗犯の図』じゃーないよ。チリで購入、一般的なマスク。耳の所がものすげ〜〜キツイ、、、、チレーノはきつくないんだろうか???
 後は、ちゃんと硬派な講座もやったよ。
 『沖縄からみる日本』
 もうすぐ帰国するみんなに、世界の問題を知る事、見る事も大事だけど、やっぱり自分の国の事も考えて欲しいなぁ、、と思って企画した。

 沖縄の米軍基地は、一体だれのお金でまかなわれているのか?
 新しく造られようとしている海上ヘリ基地や、移設のための費用は誰がまかなうのか?
 それは全部私達の税金。
 酒税、たばこ税、は増税され、医療保険はパンクしそうだから負担を増やすとか、私達の負担は大きくなる一方、米軍基地温存のための『おもいやり予算』の支払額は年々増えている。
 私達のお金をもっと、もっと、有益に使う事は出来るはず。
 そのためには、みんなが何が問題なのか?を知って、拒否する事。
 それが大事と思う。

 『満月の下で〜韓国、沖縄からのメッセージ』
 韓国にも米軍演習場があって、沖縄と一緒で米軍の犯罪、自然環境破壊に悩まされ、そして税金が、米軍支援のために使われている。
 韓国からピースボートの本を書く為に乗船したカン・ジェスクさんっていう、にーにーと同い年の女性で、出版者の社長をやってる人との対談をやったよ。

寿[kotobuki]乗船第一弾ライブ。タイトルは『楽園』。楽園を演出する為、「水パ」はパレオを付けてライブに挑んでた
 軍隊や基地というものは、やっぱり誰の事も幸せにしないよね。
 例え沖縄から基地が、韓国から演習場が無くなっても、どこかに移設したんでは問題の本質は変わらない。
 世界から軍隊、基地がなくなって欲しい。
 そのために日本人ができる事は何だろう?って事を皆とシェアしたくて企画した。

 カンさんは何度も来日していて、日本語も上手で、そして何よりも話しがうまい。
 そして偶然にも、うち達が毎年出演している沖縄、韓国同時開催のイベント『満月まつり』の韓国側のスタッフのひとりでもあったの。
 それでタイトルに『満月の下で』ってついたんだけどね。

 彼女の話は、韓国の現代、近代史に於いて、やっぱり日本って国の存在は大きくて、今起きてるどんな問題も、やっぱり植民地支配にまで遡る事も多くて、、、、
 だからって彼女は「日本が悪い」って言うスタンスではなく、何故お互いが認めあういい関係をつくろうとしなかったのか?何が問題だったのか?を日本人自身が知り、考え、これからの韓国を始めとするアジアの国々との友好関係に結び付けて欲しい、と、考えてる様だった。
 もちろん、韓国側も、、、
 彼女はそういった韓国の歴史検証なども自国でやっているそうだ。

 彼女が個人的にやっていた講座『戦争経験者の話しを聞く会』は、乗船者の中の実際の経験者からの話しをただ聞くだけの会なんだけど、本当に勉強になった。
 やっぱり『戦争』は誰も幸せにはしない。本当に修羅場だよ。
 そしてね、戦争が終わったとしても、やっぱり人々はあらゆる意味において、傷付くんだって事が良く分かった。

 私達の命、財産、大切なものをぞんざいに扱われないためにも、この2つの講座を受講してくれた人達が、帰国後も知った事を色んな人達に伝えて欲しい、と思う。


映画『ナビィの恋』上映前の民謡ショーにて、沖縄から乗船した稲福さんの踊りと御指導で初の沖縄古典『上い口説』に挑戦。揺れる船の上で足を取られて踊りにくそうだったけど、好演の稲福さん。とってもお世話になった
 あとはうちが個人的にやった講座『地球の上で幸せに生きる』っていうモノ。
 これは、もう、誰からも聞かれちゃーいないのに「ナビィの半生大ぶちまけ大会」に始り、「食と身体」「自分の身体を慈しむ」の3回連続講座。

 毎回多数の方々が参加してくれて、面白かったわ〜
 特に一回目のぶちまけ大会の終了後、我も我もとぶちまける人続出。
 自分の「痛み」をさらけ出して、泣いて、それ聞いてたらつられて泣いちゃったり、、延々、夜中の2時頃まで続いた。
 でも、皆言えて良かったみたい。
 その後、「その時出会った人同士で、お互いはなしを聞きっこしてます。」って言ってる人もいて、新しい繋がりもできたみたいだし、良かった、良かった。

 『幸せに生きる』っていうのはさ、自分でそう生きようって決める事、先ずそれがなければ、って思う。
 それがなければ、自分自身が、何を求め、何に餓え、何が大切か、何が必要か、、それを受け止める力は涌いて来ない。
 お金や物質や、愛のないSEXや、、、本当には求めていない、インスタントなモノで空虚を誤魔化す事しか出来ない人になってしまう。
 それは自分の『空』にえさを与え、更に空虚感は大きくなり、結果的に自分を傷つける事になる。

 個は、驚く程密接に全体と繋がってる。
 個を深める事は、広い全体を深める事に通じると思うんだ。
 自分自身が健康に生きたい、と思えば、地球環境も健康にならなければ、自分も健康には生きられない。
 『幸せに生きたい、生きよう』とする事が、やがてはエコロジー、世界平和に繋がってゆくと思う。
 そんな観点で3回の講座をやりました。

ラストライブの打ち上げでのアホアホショット。ぷ〜が伝染
 あとは寄港地、チリ、タヒチでのミニライブ、そして船上ライブ。
 上に書いた講座もライブも企画の段階からうち達をサポートしてくれるのが、ピースボートのスタッフと、乗船者の中から募った「水先案内人パートナー」
 略して「水パ」

 前回2回とも皆すごくいい人ばっかりで、頑張ってくれてたけど、今回はうちが何をやりたいか?伝えたいか?がかなりハッキリしてて、何をして欲しいかが具体的だったって事もあるとは思うけど、今回の「水パ」は本当に素晴らしかった。
 本当にみんながいてくれたお陰で、毎日楽しくて、何の問題もなく、やり残した事は何もない!!っていう爽快な気持ちで下船出来た。本当に感謝。

 下船前のさよならライブでは、相変わらず船上の色んな音楽サークルの方々に参加して頂いたんだけど、(ウクレレ隊とやったハワイアン風『花』は良かったよ〜)
 3年間ピースボートとして世界を駆け巡ったウクライナの客船『オリビア』がこのクルーズで契約終了で、お別れだったのね。
 だから『ありがとうオリビア』ってうたを創って水パ全員にダンサーとして出演してもらったの。
 曲のエンディングで『OLIVIA』って人文字を創らせたりなんかして、、でもこれがまた素晴らしいチームワークで、場内バカウケだったわ。
 その大ウケの声を聞いて、あたしゃーもーーご満悦!!「決まったぁ〜」って感じ。
 彼女達(ひとり青年もおりましたが)とは、本当にいい出会いだった。
 又会いたいな〜。
 元気で幸せでいておくれ〜

 別にピースボートをおだてるわけじゃーなくて、でもピースボートもうち達を成長させてくれるモノのひとつ。
 だから身体が続く限り関わり続けていたいと思ってる。
 だから次ぎはキューバに連れて行ってくれ〜〜〜(自分で行け、ですか???)





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