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『ナビィ』からの手紙 第7弾

東京はすっかり春めいて来ました。
 今日は一冊の本を読み終わり、深〜〜〜い感めいを受け、しばらく ポーーーーーーっとしていたのですが、是非紹介したくペンを取った次第です。

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 長倉洋海著「鳥のように 川のように」(森の哲人 アユトンとの旅)徳間書店です。
 長倉さんとは、この間ピースボートで 同じ水先案内人として知り合いました。

 写真の素晴らしさと懐かしさで本を手に取りましたが、このアマトンという人の口から紡ぎ出されるコトバのすごさに思わず買ってしまいました。

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 この本で恥ずかしながら、ブラジルの先住民インディオ達がどんな生活を強いられているのか、その一片を初めて知りました。
 その中で昔から自然の一部である人間の、人間らしい生き方の知恵を持つインディオとしての誇りと地球に生まれたひとりの人間としての責任を持ち、インディオ自立のためのプロジェクトチームを創ったのが哲人アユトン氏です。

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 彼が長倉さんや 自立を乞うインディオ達と語る言葉には、重みと、本当に学ぶものが沢山あります。
 この本を読み終えて強く思うのは、守られるべき自然、人々をいやしてくれる自然は、何も遠いアマゾンにだけ存在するのではなく、自分の足元にもあるのだ ということでした。

 人間が自然の一部であるなら、自然の姿、自然の生き方をおびやかされているのであれば、それはもう「守るべき自然」なのだと思います。

 「自然」という言葉に漠然と幻想を抱くのではなく、広く、「生きる」ということとつなげて行かなくてはならないのだなぁ、、、と思いました。

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 アユトン氏の沢山の言葉を総じて、長倉さんの「希望は私達 自身の中にある」という言葉が深く心の奥にしみ込みました。
 私たち自身が希望であるなら、異文化や相容れないものを感じる人々を前にした時こそ、この言葉を想い起こしたい と思いました。

 皆々様も是非。

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 では又。

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