さよなら鈴木さん
旦那と同じ病棟に入院中の鈴木さん(仮名)。
いつも明るくて、冗談ばっかり言ってて、意識のはっきりしない旦那に『サダちゃん、早く起き上がって僕とコーヒー飲もうよ〜』って声かけてくれていた。
医者以上によ〜〜〜〜〜〜く旦那を観察していて『今日は朝、いつも以上に足をパタパタさせてたぞ、こりゃ、完治も早いぞ!奥さん頑張れ!!』とかお昼過ぎに行くといつも報告して励ましてくれる。
優しい鈴木さん。
鈴木さんは、他の患者さんから聞いた話では、病気自体はとてもポピュラーな病気だけど、今のこの世にある薬では効かない状態で、新しい薬が発見されない限り「治る」事はないそうだ。
だから、どんどん皆良くなって退院して行っていても、鈴木さんは退院出来ないし、とにかく今は進行を押さえておく事しか出来ない状態なんだと聞いた。
その鈴木さんが、今日、転院する事になった。
理由はわからないけど、その事を告げに来た鈴木さんは泣きそうな声で『サダちゃん、お別れだよ〜一度でいいからサダちゃんとコーヒー飲みたかったな〜話したかったな〜』と言っていた。
お別れに握手してあげて下さいって言ったら、手を握りながら『早く良くなれよサダちゃん』と言ってくれた。
なんかも〜こみ上げて来て、うちは思わず泣けて来てしまった。
三人で手を取り合って、いつか退院してどこかのドトールでコーヒー飲みましょうと約束をした。
今日、今から病院に行っても鈴木さんはもういないだろう。
あの笑顔はなんだったんだろう?
自分の方が苦しいんだろうに、いつも『サダちゃん頑張れ』って言ってた。
優しい鈴木さん、有り難う。
鈴木さんの病気が完治する様に、薬の発見が在る様に、一緒にコーヒー飲める様に、
祈っています。
いつも明るくて、冗談ばっかり言ってて、意識のはっきりしない旦那に『サダちゃん、早く起き上がって僕とコーヒー飲もうよ〜』って声かけてくれていた。
医者以上によ〜〜〜〜〜〜く旦那を観察していて『今日は朝、いつも以上に足をパタパタさせてたぞ、こりゃ、完治も早いぞ!奥さん頑張れ!!』とかお昼過ぎに行くといつも報告して励ましてくれる。
優しい鈴木さん。
鈴木さんは、他の患者さんから聞いた話では、病気自体はとてもポピュラーな病気だけど、今のこの世にある薬では効かない状態で、新しい薬が発見されない限り「治る」事はないそうだ。
だから、どんどん皆良くなって退院して行っていても、鈴木さんは退院出来ないし、とにかく今は進行を押さえておく事しか出来ない状態なんだと聞いた。
その鈴木さんが、今日、転院する事になった。
理由はわからないけど、その事を告げに来た鈴木さんは泣きそうな声で『サダちゃん、お別れだよ〜一度でいいからサダちゃんとコーヒー飲みたかったな〜話したかったな〜』と言っていた。
お別れに握手してあげて下さいって言ったら、手を握りながら『早く良くなれよサダちゃん』と言ってくれた。
なんかも〜こみ上げて来て、うちは思わず泣けて来てしまった。
三人で手を取り合って、いつか退院してどこかのドトールでコーヒー飲みましょうと約束をした。
今日、今から病院に行っても鈴木さんはもういないだろう。
あの笑顔はなんだったんだろう?
自分の方が苦しいんだろうに、いつも『サダちゃん頑張れ』って言ってた。
優しい鈴木さん、有り難う。
鈴木さんの病気が完治する様に、薬の発見が在る様に、一緒にコーヒー飲める様に、
祈っています。