Archive for 2008年11月

RSS Feeds

下栗

一時間かけて書いて全てが消えた下栗ライブについて書きますわ。
送信する前にコピペしよっと。


下栗の里は、新宿発8時のバスに乗り、約4時間半かけて着いた「飯田市」からひとつ山を越えた「上村(かみむら)」からまた更に峠をのぼり、山を越えかかる手前にある人口200人くらいの集落です。
null

段々畑に住居が並んでいて、まるで、バリやタイや中国の山岳民族が暮らす村の様でした。

ライブ会場は廃校になった小学校の体育館。
ステージには、まっ黄色に色づいた葉の樹があって「すんごいオブジェですね〜」と言ったら
「やっぱりステージには樹があった方がいいってなって、さっき切って来た」とあっさり。
今まで色んな所で歌ったけど、こんなに大きな生木のオブジェは初めてどす〜


そして、古いピアノが一台。
これは、昔、昔、先生と父兄がえっちら、おっちら担いで山の麓から運んだというピアノで、廃校以来ずっと仕舞われていたものを、ジャズピアニストの佐山雅弘さんが来られた時、2日かけて調律をし復活したものなんだそうだ。
「そんな思い出深いピアノだから、弾かなくても是非飾ってやって下さい」と言われるので、こちらも是非是非という事で、だ〜〜〜〜〜〜〜れも弾かないけど我々のライブに出演して戴きました。
入学式、卒業式、色んな催し物でこのピアノは活躍したんだろうね。
そして、そんな催し物や子供達のためにピアノを運んで来た大人達の想いがうち達のライブをサポートしてくれた気がしますよ。


下栗の人達は(集落外からも来てくれた方もいました。遠い所を有り難うございました)毎年、こんな風に、有名、無名のミュージシャンを呼んで、自分達でコンサートを企画、制作をしている人達だけあって、「知らない音楽でも楽しむ」術を身につけてる人達って感じでした。
そして、打ち上げは体育館で山の恵がふんだん、てんこ、盛りの美味しい料理、大好きないづつワインもある、長野県、下栗の里でしか味わえない贅沢な打ち上げでした。

そしてさ〜下栗の人達ってば、自分の里の事すごく大好きなんよね〜
「ここはいい所」って思ってるんだな〜ってのが話をしていてすごく伝わって来た。

「ここの年寄りは、ここで採れるものの旬、一番美味しい時期を熟知していてそれを美味しく戴く術も知っていて。それを本当に尊敬している」って若者が言ってた。

沖縄に通い始めた頃、海で働く海人は実は裏の山の事も熟知してる。
自分の足で歩ける範囲の島の事はな〜〜〜〜〜〜んでも知っていて、それがすごくかっこいい!!と思った。
その時の気持ちを思い出した。
沖縄だけじゃなく、日本でも世界でもどこでも、そういう年寄りは沢山いたはず。
そして、下栗にも確実にいて、継承してるうち達世代の人もいる事がすんばらし〜なぁ〜と思った。
うちも、そういうかっこいい人になりたいなぁ〜

翌朝も、六時に里を出て7時のバスに乗らなきゃ〜ならんので21時前に解散。
お風呂に入って大爆睡。
よ〜〜〜〜寝たわ。

朝6時 里を後にする時の朝焼け

本当に神々しかったね〜
日本人は山岳信仰もあるわけだが、東京にいたら当たり前の様に朝を迎えてバタバタを一日を始めているけれど、こんな朝焼けを見たら、思わず手を合わせたくなるよな〜と思いました。

今回も沢山人にお世話になって短い下栗の滞在を終え、10年続いた相模原メイプルホールラストライブのため、再び新宿に向かったのでした。


帰って来たら、打ち上げで食べた野菜があまりに美味しかったので、「売れ残ったCDと一緒にだいたい500円分買って送ってくれ〜」とお願いしたら、ものすごい量の野菜が届きました。
ちなみに米なす、写真を参照下さい。
このでかいのがごろごろ5本も入って50円。

下栗を去っても、まだまだ山の恵旨いものツアーは続いているのでした。

お世話になった皆々様。感謝を込めて〜
null
南アルプス山脈の美しい山の形