Archive for 2005年02月

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第57号 わたしゃー悲しい。

うち達がここ、荻窪と西荻の間にある古いマンションに越して来て一年が過ぎました。
このお家に決めたのは、庭に樹齢70年を越す大きなオリーブの木があったことと
向かいが区民農園だったからでした。
築30年以上の、時々窓も閉まりにくかったりするマンションだったけど、それでも、このオリーブの木と農園はとても魅力的で、あとどれほどの物件を探してもこれ以上のは見つからないはず、と思ってここに決めたのでした。

うちの庭や家の窓からはその広大な農園のお陰でいつも大きな空が広がり、手入れをする人達の話し声が聞こえ、四季折々に色んな色に輝き、その光景はとても幸せなものでした。
うち達は時々、ふらっと農園を散歩したりする程度で、利用者ではなかったけど、とてもこの空間が大好きでした。
時々利用者が、農園で出たゴミをこのマンションのゴミ収集場に出し、しかも曜日に関係なくどさっと置いていた事が何度かあり、「むっき〜コンニャロ〜」と同じマンションの住人Aさんとせっせと農園の中に戻したりした事もありました。
最初は怒ってたけど、やってるうちに『楽しくなってきたね』って話ししながらせっせと運んだっけなぁ〜。
あれは夏の夕方だった、、、、、いい思い出だなぁ〜(ホントか???)


閉鎖間近で、あまり手入れもされなくなった農地、
でも収穫されていない野菜がまだあり、畑の姿をしている

その農園が、つい昨日で閉鎖されました。
農園を区に貸していた地主のおじぃが亡くなり、それを相続した方が相続税が払えないので売る事にした、というウワサ、、、、、、、
駅の反対側にある区民農園もやっぱり似た様な理由で同時に閉鎖された様です。

春も夏も毎日の様にやって来ては手入れをし、楽しそうにお茶を飲みながらこの農園で過ごしていたお年寄り達は、寂しそうに閉鎖される農園を片づけていたよ。
そんな姿を見てうちもしょんぼり、、、、、、、


せっせと片付けをする人々

相続した本人が『こんなに沢山の人が楽しんで利用して土地は売りたくない』って言ってるならまだしも、そうではないわけだからねぇ、、、、
あかの他人のうちがどうする事も出来ない。
相続税の肩代わりできるわけもなし、仕方ないんだろうけどもさ、そうなんだろうけど、ただただ、悲しいのさ、、、、


閉鎖の日、当日。野菜を収穫する人が沢山いた。緑も少なくなり荒れ地の様。悲しくなって泣いてるナビィ

お金ってすごく大きな価値があるものだから、お金にまつわる事がなんでも優先されてしまうけど、
お金では買えないものって沢山あるし、「お金の方が価値がある」って決めてるだけだし、、、
お金以外のものも、もっともっと大事にした方がいいのにな〜と思うこの頃。
あと、日本の自給率を上げた方がいいって思うし、都会でも田舎でも農地があって趣味でもプロでも農業やってる人が増える事はすごく大事だし、いいことだと思うんだよね。
そういえば、たまははきのライブで知り合ったお客さんで、陶芸家の御夫婦がいて、
下北沢だったか、その辺りの一軒家の屋上で菜園を作っていてね〜
それが、ものすごいのよ。
その時は夏で、きゅうり、トマト、紫蘇、オクラ、何が生ってたかもう忘れたけど、
「ジャングルかい??」と思う様な有り様で、
「ここ何年か野菜を買った事がない」と言ってました。
そう言えばテレビでも取りあげられてたっけ。素敵でした。


更に悲しい事に、ゴミを放置している人も、、、、ど〜〜〜〜すんの?コレ??

この広大な空き地が何になるのか、このマンションの住人も気にしているところ。
何になるのかなぁ〜、心配だにゃ〜。
心配なのと、悲しいのと、そして今日は冷たい雨、、、、、、
なんだかしょんぼりなこの頃なのでした。   ナビィ

2005年2月16日

   

週刊「ナビィ、の部屋」第56号 毎冬恒例、味噌づくりの巻

お寒うございます。
冬の始りの頃、天気予報士の誰もかれもが『暖冬です』って言ってなかったけか??
どこがじゃい?????

さて、冬と言えば、わたくし毎年自分でお味噌を仕込んでおりますです。
手間はかかりますが、中々楽しいですわよ。
今年で7年目
去年までは三鷹に住んでいたので、いつも買い物してた自然食品屋さん「やさい村」の仕入れる生産者の麹と大豆を使って作っておりましたが、今年は西荻の「ナモ商会」で取り寄せし、今までの生産者と違う材料で作りましたから、今年のはどんな味になるか、う〜〜〜む楽しみ。
大豆は青森と岩手の県境にある村で作られたものだそうで、とにかく甘味があってものすごくうま〜〜〜〜〜い。
ゆでてつぶした大豆を思わずつまみ食いしてしまいました。
おまけに、初めて買ってみた中国産のナモお薦めの、天日干し、一年寝かしたという塩が、これまたまろやかでびっくり!!
これはも〜出来上がりに期待です

 

ひたすら無心にマッシュマッシュ
ひたすら無心にマッシュマッシュ

仕込んで半年くらいから、なんとか食べれるんだけど、まだ若いし、味もしょっぱい。
でも、すごくうまくいった年のはその時点で「美味しい」ってわかる。
大豆にしろ、麹にしろ、その年の気候や色んな条件で味も微妙に違うだろうし、仕込んだお味噌だって様々な条件で出来上がりが変わってくるから毎年同じ様に出来上がるわけじゃない、って事はわかるけど、でも基本的な材料は同じなのに、なんで出来上がりがこんなに違うものなのか?って事はわからない。
お味噌は生き物、だから面白いんだな、きっと。

去年はまだ結婚はしてなかったけど、旦那さんと一緒に暮らしはじめたので、それまで作っていた倍を仕込む事になり、それはそれは、大変!!になりました。とにかく、茹でた大豆をマッシュ器(ポテトサラダやコロッケ作る時じゃがいもつぶすヤツね)でつぶして行くんだが、大豆2?ってすんごい量だよ。
つぶしてもつぶしても大豆全然減らなーい。
もう、無言でひたすら無心にマッシュマッシュ。

出来上がったつぶし大豆の量もまた半端じゃーない。
お塩と合わせた麹とつぶし大豆を寝かせる容器の中で混ぜ合わせるのも、重くて大変!
つぶし大豆2kg、玄米麹2kg 塩900g 計4900g
でも、この過程でちゃんと混ぜ合わせないと、いい発酵しないから手は抜けない。
かなりいい運動です。
約1時間半かかって今年の仕込みは終了。

時々やけくそでマッシュマッシュ
時々やけくそでマッシュマッシュ

いつの頃からかわからないけど、自分で作れるものは出来るだけ買わないで自分で作りたいなぁ〜って思う様になった。
うちはかなり不器用な人だから、なんでもかんでも、それこそ服なんて創れないかもしれないけど、でも、出来そうなものはチャレンジしたいな〜
自分の使う食器は土こねて焼くことが出来たり、かわいいかごが編めたり、野菜を作れたり、、、
生活で使うもの全部は無理だけど、ちょこっとでもそんな生活が出来たらいいな〜と思うこの頃です。

去年仕込んだ味噌は、夏が暑すぎたせいもあって、カビとの戦いだったし、材料費けちって安い塩を使ったせいか、いつもより辛い、まろみの少ないお味噌に仕上がっていたけど、そのまま寝かせて時々混ぜ合わせてあげたら大分まろみも出て来て美味しい味噌になりつつあります。
まさに味噌は生き物。
あなたも一度作ってごらんなさいませ。
3回作ったらその微細な味の違いに驚愕するはず!!してとりこになるはずよ〜
して、いつか自慢の手作り『手前味噌』を持ち寄って、お味噌汁作って品評会ライブでもしましょ。
ではでは、またやーたい。ナビィ

つぶし豆の一部と麹を合わせているところ、はじっこに写っている赤い鍋にこんもりつまれたつぶし大豆の山をみよ!!
つぶし豆の一部と麹を合わせているところ、はじっこに写っている赤い鍋にこんもりつまれたつぶし大豆の山をみよ!!