島の恵み
(2010.06.10 日々のつぶやき)
瀬戸内海の島「大崎上島」で、障害のある人達とパンを焼いている友人のMちゃんから、美味しいパンと島の無農薬甘夏、檸檬が届きました。

甘夏、うんま〜〜〜〜〜い。
Mちゃん、有り難うね〜
大崎上島は広島県の端っこ。
隣は大三島という愛媛県の端っこの島で、父方の祖母が産まれた島。
初めて大崎上島で歌わせて頂いたのはお盆の頃で、盆踊りの後が寿[kotobuki]のライブでした。
歌ってると、夜なのに黒いアゲハ蝶がうちの頭の周りをてふてふと飛んでました。
沖縄では蝶は、あの世とこの世を繋ぐ生き物。
隣の大三島からおばあちゃんの魂が来たんだな〜と思いました。
大崎上島は明るくてパワーのある島です。
食べ物は美味しいし。
近郊の方、是非行ってみて〜
Mちゃんのパンは「ほがらか」というパン屋さんで、町のスーパーにも店舗が入っています。
島の恵みをふんだんに使った美味しいパンが沢山あります。
先日ライブに来たお客さんと1部と2部の休憩中、話をしていたら「李政美(イ・ヂョンミ)さんは、南葛飾高校で朝鮮語の先生をされていたんだよ」と聞かされ「ほう、教師だった時代があるのか?」と驚いていたら「疑ってる」と思われたらしく、証拠の品が送られて来ました。
それは『授業による救い』という1冊の本でした。
この本は林先生というすでの故人だけれど、非常にユニークな授業をされる先生が、小学生から高校生を対象に行なって来た授業の記録と、南葛飾高校や他の学校で、林先生と関わり合いながら教鞭をふるっていた先生たちの手記から成り立っている。
まだ全部を読み終えていないけれど、この本は本当におもしろい。
「おもしろい」という言葉は的確ではないかもしれないけど、こんな出来事が、日々この日本の中で起こっていたのか、と衝撃を受けるし、林先生の「人間とは何だろう?」という授業は受けてみたかった!!と本当に故人である事が残念でならない。
ちょんみネーネーは、南葛飾高校の夜間部で教えていたらしい。
ちょんみネーネーの手記によると、「何で公立の学校で朝鮮語?」と本人もその意味を疑いながら、その授業に参加している生徒達に心を閉ざしながら始めた事だった様だ。
是非、読んで欲しいので細かい事は書かないけれど、本当に色んな出来事を経て、あの様な名曲『京成線』が出来上がったのかと思うと、やっぱり、どんな人にとっても一番キツい事に向き合わなければならない時期があり、それを越えた時、その人もびっくりの大成長を遂げているものなんだなと思った。
『京成線』こそ、ちょんみネーネーにしか書けない名曲だと思う。
旦那くんも大好きで、良く我が家でCDをかけて一緒に歌っておりました。
他にも、被差別部落出身の青年と長きに渡って関わる事となった教師の手記など、この本に出来くる日本社会のマイノリティーの人達と日本人教師との関わりを記した文章の中で感じた事は
うち達は結構頻繁に「わかる」という言葉、例えば「あなたの気持ちがわかる」とか使ってしまうけど、「わかる」という事は多分、絶対にない。
あるのは「共感」だけなんだなと、そんな事だった。
算数の計算の様に答えを導き出す方程式があって、答えがわかる
という様には人の心は出来ていない。
わかっているのではなく、その人の喜びや哀しみに、私も心が震えるという事、ただそれだけなんだな〜と。
この本、すごくいい本だな〜と思って、でも、廃盤になってたら寂しいな〜と思ってネットで調べてみたら廃盤にはなっておりませんでした。
あぁ、良かった。
人生の中ですごく大事な本だという気がします。
送って頂いたIさん、有り難うございました。
ぜひぜひ、興味にある方、読んでみて下さいませ〜
ではでは、また、ライブでお会いしましょ〜

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