久々の更新 そして、長い!!
(2009.05.03 日々のつぶやき)
「右脳だけで見えた、感じた世界は 自分の肉体とその他の全ての境界がなくなり「私はあなた。あなたは私」という至福で平和な世界であった」
と書かれておりました。
そして、リハビリに依って段々と左脳の機能が新しく開発される事で、自分の至福が侵害される様な不快感があったと書いてあった事は、更に興味深かった。
旦那くんがこの病気になって早く治って欲しさやリハビリを頑張って欲しくて、特にリハビリ病院にいた頃はかなりテンパっていたうちだったけど、そんなうちでも時々「なんかこの人幸せそうだなぁ〜」と感じた事は何度かあった。
それがあながち間違ってもなかった様です。
脳についての本を読むと「左脳と右脳は役割が違う」と、ものすご〜く、はしょって言えばその様に書いてあるけれど、この本を読むと、ただ単純に「役割」が違うのではなく「存在」として別のものという感じがする。
面白い本でした。
『いのち抱きしめて』 田沼祥子著
この本は、いつもライブに来て下さる田沼夫妻のお母さんの書かれた本で、田沼さんの旦那さんの13年に渡る難病との闘病、介護の日々が綴られています。
うちにとってはすごく勉強、参考になる事が沢山ありますし、何よりも「慈愛」に満ちあふれた本です。
自分の夫が、もしくは家族が、少しずつ歩けなくなり、食べれなくなり、しゃべれなくなり、、、、
そんな姿を日々、そばで共に暮らし見続ける事はどれほどか辛い事だろうかと思う。
でも、(書かれていないだけで色んな心模様はあったのかもしれないけれ)田沼さんはどこまでも、旦那さんに寄り添い、ベストを尽くそうとしていらした事が伝わって来ます。
うちは介護らしい介護はしていないし、その苦しみや辛さはわからないけれど、出来るだけ楽しみを見つけて、楽しい事を選択していく、というのはとっても大事な事の様に思います。
そして、「そうだよ〜ナビィ、その通り」と背中を押してもらった気がする本です。
本人のうちへのメッセージ付きで、直々に送って頂きました。
有り難うございました。
『タッチ・ハンガー』 三砂ちづる著
3月に毎年恒例のトークショーでお会いしたばかりの三砂さんの新書。
ハンガーは衣紋掛けのハンガーではないのよ〜
『飢餓』のハンガーだったのよね〜
「触れられる事に餓えている」という意味でしょうか?
これは、名著ですよ。
あの伝説の物議をかもし出した『オニババ化する女たち』を読まれて激怒された方々にも是非読んで頂きたいと思います。
おんな じゃなくても、生きる事に大切な見過ごさない方がいい、研ぎすませた方がいい感性について書かれている様に思います。
「私がいなくっても、家庭が整う様に、仕事が進む様に、その様であるために『伝える事』をしておく」と書かれた「わたしがいなくても」という章が印象的でした。
教授として女子大で多くの女性の前に立つ人としての、二児の母としての、三砂さんの沢山の人へ愛の深さを感じた文章でした。
三砂さん、じっくり読みましたよ〜
最後は
『丸腰国家』 足立力也著
うちも旦那くんもお世話になった『週刊SPA!』のKさんが関わったという事で戴いた本です。
お薦めって実はまだ途中までしか読んでないんですぅ〜
すいません。
ちらっと三砂さんの本を読み始めたら止まらなくなっちゃったんよね〜
また、今日から読みます〜
「軍隊を捨てた国」「エコツーリズムの国」とうち達の様な人にはともすれば理想国家みたいに言われ易い国、中米コスタリカ
でも、その国にだって闇はある。
でも、そんなどんな国にもある光と闇を抱えながら、時間をかけて「軍隊放棄」という選択の道をコスタリカ国民自らが勝ち取ったのは何故か、そしてそれはどんな方法でか?という事が書かれています。
前半だけでも、すんごく面白い。是非是非、多くの人に読んで欲しい本です。
きっと、ユートピアも理想国家もどこにもないのよね〜
それは自らの手で「ここ」をそう変容させていくしかないのだと、そして、きっとコスタリカの人達は悩みながらも、その道を歩いているという事ではないのでしょうか?
また最後まで読んだら、書いてみましょうね〜
長文、読んでくれて有り難う。
ではでは。またね〜
[End]
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