関西ツアーレポート
(1999.05.18 日々のつぶやき)
5/3〜5/14まで関西ツアーに行きました。
今回はネヲハレの脇田くんと関西沖縄文庫の金城さんがツアーを組んで下さり、西成の「きじむなあ」、「中之島まつり」、能勢(?)の「赤瓦」、天保山の海遊館での「沖縄物産展」、大正区の「関西沖縄文庫」、長田の「FMわいわい」、京都の「さらさ」、「万たろう」、そしてオマケの梅田駅地下のストリートライブとかなり濃いツアーでした。
さすがに疲れたよ、、整体行って温泉行きたいが、、、明日16日の遊行寺のライブが終わったら休むでぇ〜〜〜
■ ■ ■
特に印象が強かったのは能勢の「赤瓦」、ここは高円寺「きよ香」「抱瓶」のママの妹さんのお店でライブの日は家族4人でお店を切り盛りしておりました。
お店は30人入ったらもういっぱいっていうくらいのスペースでしたが、ママの人がらっていうか、何というか能勢というところに根をはって「沖縄」を感じる空間を生みだしている人という感じがしました。
お客さんも特に沖縄フリークという感じの人達でもなくこの空間を愛している人々って感じで、それはもういい雰囲気でした。(五反田の「ゆいまーる」とちょっと似てるかも、、、)なのでライブも本当に良かった。ハッピーで仕方がないって感じでした。
この家族がまた良かった。終わってここの家に泊めてもらって朝まで皆で語りまくったが(おとうさんは仕事なので本宅に帰った)この家族の中に流れるムードや沖縄ソバから宇宙の根源に至るまで話がとてつもなく飛びまくる中ポロポロ出てくる彼らの言葉や、さりげない仕草に「ああいい家族だなぁ、、、」と感じると共に「沖縄の家族」「沖縄人」というのを強く感じたのでした。
私が沖縄で出会った人達から学んだことのひとつには「愛情はあげてもあげても無くならない」ということだった。
なんだか、この家族には、水を飲む、空気を吸うことと同じ位、当たり前のようにそれが存在してるように感じました。
色々あるでしょうけど、一方的にそう感じました。
■ ■ ■
そしてもうひとつ「関西沖縄文庫」でのライブ。この日は後になって想い返すに、私もミーツーも緊張していたと思う。汚い話しでごめんちゃい。本番前に私は強度の腹痛と下痢になり、会場の熱気で脱水気味になり、」あんまり余裕のないライブになってしまった。
私自身は精神的なものの方が大きかったと思う。大正区は日本で一番ウチナンチュの多い地区であること。金城さんの想い、人生、青春、アイデンティティ、色々なものがつまった「関西沖縄文庫」というスペース、大阪の中の「沖縄」に対して、すごい気負いがあったんだと思う。
ツアーに行く前、ミーツと「他がこけても、『文庫』だけはいいライブにしたい」と話してたっけなー。もちろん多くの人は喜んでくれたし、12年間で初めて「寿」のライブを見るチャンスに恵まれたミーツーのお母さんは「いいコンサートだった」といって涙していたし、最悪のライブだった訳ではない、、、けど、もっといいライブが出来たはずなのに、、、と残念な気持ちが残っている。
でもこのことは私に色々想い巡らす機会を与えてくれて「あぁやっぱり私は唄ってることで成長させてもらってるなぁ、、、」と実感しました。
■ ■ ■
京都の「万たろう」はエイサーと共演したり、3部構成にしたりと仲々充実したライブでした。特に3部は涙もんでした。皆、水がしみ込んでいくかの様に、うたを聴きとってくれているのが伝わって来て心から「ありがとう」って思いました。
とても素晴らしいライブだったのに終わってからとっても残念なこともありました。
悲しいことですが、この世界には、淋しさが、自分への無理解が社会のせいであると思いたい人がいて、しかもそれを人に何とかしてもらおう、と思ってるのですが、それらのことに全く気が付いておらず「自分だけは正しい」とさえ思っている人がけっこう多くいるように思います。
この日だけでなく、もっと小さいことでそう感じる人もいましたが、、、淋しさが周囲の無理解や怒り、そういったもののすべてが他から(社会か他人)もたらされるわけではないと思うのです。
私は、、、自分の内側に目を向けてみると意外にも自分自身が生み出していることが多い様に思います。
■ ■ ■
不思議なことに物質的に豊かな国(そう沢山の国を歩いたわけではないのですが、、、無責任な言い方でスマン)ほど、真の意味で「自分自身を愛する」ということの重要性がないがしろにされてる気がします。

前[P.1/2]
前:ナビィのフィリピンツアーレポート
次:ナビィのオススメ本
🏠 📧
(C)2022 寿[kotobuki]