週刊「ナビィ、の部屋」第35号
(2003.05.09 日々のつぶやき)
実際自分が乗ってみると、本当に頼り無げに波に揺られ、岸に着く前に海に投げ出されるんじゃーないか?と何度も思った。
ラパヌイの海は今まで見た事のない、真っ青な、怖いくらいに青い海だった。
ラパヌイ上陸後、島に20台くらいしかない、と言われるタクシー、4人乗りを無理矢理5人でチャーターし、島半周の旅へ。

島はアイスランドに似てた。
大きな木や森があんまりなくて、起伏の激しい地形や、牛や馬が沢山いたり、、、
大地が何となくゴツゴツしてる感じとかね。
海の波も、見る場所によって違うんだ。
高い丘から見ると、右側の海は引いてるのに、左側は満ちてて、全然動きがない、いつまでたっても満ちてる感じ。
雲の流れも早くて、急に雨が降ったかと思うと、すぐに晴れたり。
そんな所も似てた。
モアイはでかかった!!半端じゃーなくでかかった。うち達が見たので最大は18m
見れなかったけど、もっと大きなのもあるらしい。
うちは、なんかも〜感動したよ。
うまく言えんけど、とてもとても純粋で無垢な感じがしたよ。
そして、色んなタイプのモアイがいるのよ。
写真を御覧下さいませ。

モアイには2種類あって、台座に座ってる『アフモアイ』と座ってない『モアイ』
『アフ』って言うのが台座の事で、実は『アフ』がとても神聖なもので、
『アフモアイ』には触れる事は許されない。
んでもって、この『アフモアイ』の周りにも沢山石ころが曵かれてて、これも『アフ』なんだそうで、
でも、パッと見、どれが『アフ』石ころで、どれがただの石ころなのか?全く見分けが付かないので、怖くて近付けずかなり遠くから見てた。
一緒に廻ってた、英語の先生にして寿[kotobuki]のパーカッションも担当してくれた、アーロンが『モアイは宇宙へメッセージを送ってるらしい』と言うので、にーにーと3人で『Moai Moai What Your the message?』という歌をつくってモアイに捧げた。
そんな楽しい旅の途中で、やはり一緒に廻ってたP氏が、なななな何と!!
石ころアフを拾って持ち帰ろうとして、タクシーに乗り込んだ。

うち達も怒ったけど、一番怒ったのがタクシードライバーのおばちゃんだった。
「あきさみよ!!え〜あんたよ、死なされたいわけ?今すぐ元に戻さんかったらたっ殺すさりんどーやー!!分かいみ!!」訳せばこんな感じだろうか?スペイン語でどなりまくってた。
うち達が訪ねるひと月前、日本人観光客が『アフモアイ』に落書きをして、逮捕され、チリの刑務所にいれられたらしい。(注:ラパヌイは現在チリ領)ただでさえ日本人評判悪いのにぃ、、、
その後ビーチで休憩。泳いだり、軽いおやつを食べたりして2時間くらいを過ごしたら、そろそろ船に戻る頃。
ビーチでもP氏は売り子相手に飛ばしてた。
売り子たちはp氏を盛んに、スペイン語であだなを付けて呼んでいた。
後でスペイン語が分かる人に聞いたら『クレイジマンって意味よ」と言っていた。
世界は広いが人の感じる事はそう遠くはない、と感じた瞬間だった。

ラパヌイは美しい所だったよ。
地球ってすごいね。
こんな美しい島や大地や海をいくつも持ってるんだもん。
やっぱり、漁船に揺られて島を後にした。
到着した時と同じ様にハンガロアの近くのモアイがうち達を見つめてる。
だんだん小さくなるモアイ。
今度はいつ来れるんだろうねぇ、、、
青い青い海は夕焼けに照らされても、何故か真っ青だった。


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