週刊「ナビィ、の部屋」第36号
(2003.06.08 日々のつぶやき)
その4 船上生活
12日から乗船して25日までの13日間、ほとんどが船の上でお仕事、お仕事。
寄港地で遊んでばっかりじゃーーーないのよ、ベイベー
基本的なお仕事として『寿[kotobuki]島唄カチャーシー講座』があります。
これは、まぁ前回のピースボートの旅のレポートでも書いたし、あの時となんら変わらないので、説明はいらんかな?って感じですが。
唯一違うのは、前回とはうって変わって、うちの船酔いが軽く毎日爽快だったって事くらいかな??
でもさ、沖縄民謡って言うのが、なんて言うか老若男女を問わず集りやすいってのがあるのかな?
結構高齢の方から、10代の若もんまで幅広い層が受講して下さって、やっぱり色んな年代の人達と一緒に過ごす事って日頃あんまりないから、楽しいよね。
おばあちゃん、おじいちゃんが一生懸命手を動かしてる姿とか見てると、失礼かもしれないけど微笑ましいよ。
後は、ちゃんと硬派な講座もやったよ。
『沖縄からみる日本』
もうすぐ帰国するみんなに、世界の問題を知る事、見る事も大事だけど、やっぱり自分の国の事も考えて欲しいなぁ、、と思って企画した。
沖縄の米軍基地は、一体だれのお金でまかなわれているのか?
新しく造られようとしている海上ヘリ基地や、移設のための費用は誰がまかなうのか?
それは全部私達の税金。
酒税、たばこ税、は増税され、医療保険はパンクしそうだから負担を増やすとか、私達の負担は大きくなる一方、米軍基地温存のための『おもいやり予算』の支払額は年々増えている。
私達のお金をもっと、もっと、有益に使う事は出来るはず。
そのためには、みんなが何が問題なのか?を知って、拒否する事。
それが大事と思う。
『満月の下で〜韓国、沖縄からのメッセージ』
韓国にも米軍演習場があって、沖縄と一緒で米軍の犯罪、自然環境破壊に悩まされ、そして税金が、米軍支援のために使われている。
韓国からピースボートの本を書く為に乗船したカン・ジェスクさんっていう、にーにーと同い年の女性で、出版者の社長をやってる人との対談をやったよ。
軍隊や基地というものは、やっぱり誰の事も幸せにしないよね。
例え沖縄から基地が、韓国から演習場が無くなっても、どこかに移設したんでは問題の本質は変わらない。
世界から軍隊、基地がなくなって欲しい。
そのために日本人ができる事は何だろう?って事を皆とシェアしたくて企画した。
カンさんは何度も来日していて、日本語も上手で、そして何よりも話しがうまい。
そして偶然にも、うち達が毎年出演している沖縄、韓国同時開催のイベント『満月まつり』の韓国側のスタッフのひとりでもあったの。
それでタイトルに『満月の下で』ってついたんだけどね。
彼女の話は、韓国の現代、近代史に於いて、やっぱり日本って国の存在は大きくて、今起きてるどんな問題も、やっぱり植民地支配にまで遡る事も多くて、、、、
だからって彼女は「日本が悪い」って言うスタンスではなく、何故お互いが認めあういい関係をつくろうとしなかったのか?何が問題だったのか?を日本人自身が知り、考え、これからの韓国を始めとするアジアの国々との友好関係に結び付けて欲しい、と、考えてる様だった。
もちろん、韓国側も、、、
彼女はそういった韓国の歴史検証なども自国でやっているそうだ。
彼女が個人的にやっていた講座『戦争経験者の話しを聞く会』は、乗船者の中の実際の経験者からの話しをただ聞くだけの会なんだけど、本当に勉強になった。
やっぱり『戦争』は誰も幸せにはしない。本当に修羅場だよ。
そしてね、戦争が終わったとしても、やっぱり人々はあらゆる意味において、傷付くんだって事が良く分かった。
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