週刊「ナビィ、の部屋」第38号
(2003.07.24 日々のつぶやき)
タヒチ編2

今回タヒチに行って、人生で初めて『植民地』って所に行ったわけだけど、タヒチの今は、タヒチ人がフランス人より多くすんでる南太平洋のフランスって感じ。(ってフランス行った事ないんだけどね、、、ごめーん)
あんな美しい島で、タヒチの人達が、彼ららしいスタイルで生きてるとは、うちには感じられなかった。
だいたいタヒチニアンレストランが、全然ないんだよね。
手軽に食べれるのは、フランスパンのサンドイッチや、ハンバーガーや、ワッフル、クレープとか、あとは華僑が多いから中華くらい、、、
みんな家で作って食べてるのかも知れないけど、
でも、どんな国でもさ、大体その国や島の人が一番好んで食べるものが主体のレストランや、屋台があるものじゃない?
無いわけさ!!見つけられなかっただけかもしれないけど、、、
市場でやっとお弁当で見つけたけど、沖縄やバリみたいな、地元食バリバリじゃーなかったなぁ

探したら、高級ホテルでタヒチニアンダンスを観ながらのディナーショー70ドルとかさ、、、そんなのばっかり。
そんなのタヒチ人が手軽に楽しめないじゃないよねぇ。
食べる事ひとつに於いてもそんなんだから、選挙だの土地の所有の権利だの、就職の自由だの、教育だの、経済だの流通だの、、、、当たり前の生活全部そんな調子らしい、、、、
タヒチ人がフランス語しゃべってんのも、何か違和感あったし、すざましく物価高いし。
わざわざ、あんなに離れた島まで行って、「ここはおれのものだい!!」って言わなきゃーいけない程、フランスって貧しいのかしら、、、、

タヒチでもライブする事になってたんだけど、主催、受け入れ団体が、核実験による被爆者や、その家族や、核実験反対する人達が作った反核NGOだったからだと思うけど、陸上での許可が警察からおりず、仕方なくそのNGOの人達を招いて船上でライブをしました。
『アメリカのイラク攻撃を止めよう』って主旨のピースコンサートで、フランスはいの一番に反対してたんだから、きっと夕暮れの公園とかで気持ちよくコンサート出来るんじゃーないか?って、とっても期待してたのに、、、
ピースボートのフランス人スタッフ、ロアが先乗りして警察に申請、交渉しに何度も行ったらしいんだけど、しまいには、「もしコンサートやったら観光客でも逮捕、拘留する」っていわれて断念した。
ロアの見解では、タヒチに観光に来た人達に、フランスが核実験をして、しかも被爆した人がいるって事がおおやけになる事、「イラクとは、話し合いや平和的な解決の方法を選ぶべきだ」っていかにも平和主義国家みたいな事を言ってて、実はタヒチでこんなことしてます、って事が嫌でも、観光客にバレちゃうわけじゃない?
それが、嫌だったんじゃーないか?って事だった。本当だとしたら、すげー理由じゃない??
初めて訪れた南米チリからタヒチを旅して、つくづく『先進国』って何が『先進なの?』って思ったわ。
どんなものさしで計って『先進』って決めるんだろ?????
どんな国にも民族にも、良さも悪さもあるし、先進的なモノの見方、暮らし方もあれば、それぞれに誇れる文化があるんじゃーないか?と思う。それはさ、ひとつのものさしでは計れないのにね。

ピースボートが長年関わりを持ってる、タヒチ人の精神的、社会的な独立を目指して活動してるNGOがあって、そこのリーダー『ガビ』(ガブリエルの略)に会って、かれらの経済的な独立を支えるバニラ農園を見せてもらった。

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