週刊「ナビィ、の部屋」第52号
(2004.06.27 日々のつぶやき)
Fika
今日は6月20日世界難民の日って事で、『一日カフェなんみんFika』ってイベントでうたって来ました。
日本のアフガニスタン大使館で働くために日本に来て、今は神田で『カブール食堂』っていうアフガン料理のお店をやって、アフガン難民の支援をしているユノスさんやその他支援をしている人達のお話もありました。
築150年という古民家のお座敷で、何だか夏休みにおばーの家に来てる様な、そんなムードの中、「日本の中の難民とは」なんて固いお話もなんだかリラックスして聞けました。
して、手作りのクッキー、スコーン、シフォンケーキ、サンドイッチがほんとうに美味しかった。
良い食材で丁寧に作ってあって、全種類食べてた人もいたよ。
美味しいハズだよ。竹橋にある『クシガーデン』っていうマクロビオテックのレストランでデザート作って人が作ったものだった。
うちはカルダモンの入ったアフガンクッキーが最高にお気に入り。
そして、何より主催者である『Fika prokect』がとっても魅力的。
難民問題っていう難しいテーマに取り組みつつも、ものすごい力のヌケ具合。
ただものじゃーございません。
しかもFikaのスタッフはみんな可愛いし、すご〜く楽しそう。
ひとりで来てた参加者もいつの間にか、お茶を片手に縁側で語り合ってたり、情報交換しあってたり、すごくいい雰囲気。参加者も楽しそう。
この素敵なムードはどうやって作られたのかしらん???
ナビィはFikaに興味津々。
もっとFikaを知りたいにゃー
って事でFikaの発起人である、渡辺さんとヤツバヤシさんに、しかし渡辺さんは大忙しでおもにヤツバヤシさんにお話を伺いました。
スウェーデンに留学していたお二人は、スウェーデン語を学ぶクラスでボスニアなどの多くの難民の人達に出会った。
彼らと日々を過ごすうち、難民を取り巻く現状を知った事が今 Fikaで難民問題を取り上げてる理由。
Fikaとはスウェーデンで「お茶を飲み、お菓子を食べながらゆっくり過ごす」慣習の様なものを言い、スウェーデンでは例えば職場でも一日3回くらいFikaをするんだそう。
『自分の時間をゆったり過ごす、そんな余裕があるから人を助ける事や社会の問題を考える余裕があるのではないか?』とヤツバヤシさん。
そして、スウェーデンの若い人たちは、社会の問題や出来事に関心があり、 Fikaを通じて語り合い、自然に楽しく、自分のできる事に取り組んでいるんだそう。
留学中、そんな環境の中で過ごし刺激を受けた、と渡辺さん。
Fikaってのは、はただお茶を飲むって事だけじゃなく、情報の発信や受信の出来る場であり、学び場でもあるんだね。
日本に帰国して、時間に追われ、自分の時間がなくなり、自分を取り巻く様々な問題を考えたり話ししたりする時間さえも惜しむ余裕のないこの社会や、難民がいる事さえも知らない人達がいる事や、様々なギャップを感じたのが、日本で『Fika』をはじめるきっかけになった様だ。
けど、先にも書いたけど、彼女たちには『使命感』とか『この社会を変えなければならない』といった様な気負いというか、重苦しいものは全然ない。
むしろ、身軽でリラックスしていて、そして身構える事なく集る人々を受け入れている。
『日頃からカフェに行ったり、そこでのんびりおしゃべりしたりする事が好きなんです。スウェーデンにいた時も、お茶持って森に行って一日ぼ〜っとしたり、、、だから自分達が好きな事、楽しく出来る事、行きたいと思うイベントを自分達でやろうと思ったら、Fikaだった。
発起人2人で、最初のイベント、在日3世、金さんの作った映画『チベット チベット』の上映会を立ち上げた。その時友達にお手伝いをお願いしたら、そのままみんなFikaのメンバーになった。
みんな難民問題に関心があるわけでも、詳しいわけでもない。けど、Fikaをやることで私達自身にも学びがあるし、出会いがあって話しあえる場がある事が、私達にとって大切な事。Fikaが新しい世界を広げてくれている』
好きな事をやるって事がすごく大事よね。
好きじゃなかったら楽しくないし、楽しくなければ続かないし、人も集らないし、自信を持ってお薦めも出来ない。
だから『好き』って気持ちは大事。
そして、それをやっている自分が好きっていうのはもっと大事と思う。
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