週刊「ナビィ、の部屋」第53号
(2004.08.11 日々のつぶやき)

こんにちは、はじめまして、
お会い出来て嬉しい、
もっとあなたと友達になりたい、
あなたの名前を聞かせてよ。
私はナビィです、あなたは?
こんな簡単な歌詞。

こうやって名前を聞いて、聞いた名前をまずうちがメロディーに乗せて歌って、その後同じ様にコーラス隊がくり返す、っていう単純な事を何度もくり返した。
沖縄民謡や寿[kotobuki]のオリジナルは、あんまりウケなかったけど、このうたはさすがに大ウケで、恥ずかしがり屋の女の子達も『私の名前聞いて』って近寄って来たりした。
本当に楽しかったし、キャンプの人達もとっても喜んでくれてるのが分って嬉しかった。
実際、このうたを聞いていたキャンプのお偉方から岡さんが「こんなうたを作ってくれて本当に有難う。彼らにお礼を言ってくれ。有難う」と何度も言われたらしい。

コーラスで参加してくれた人達も「マルハバンを歌えて良かった」って言ってた。
いろんな意義や意味を考えて出来たうただけど、日本人とパレスチナ人とで、とっても楽しい時間を歌う事で共有したかった、
本当はただ、それだけだったんだな、って事に全てが終わって気が付いた。
でも、それでいいんだはず。
難民キャンプの人達は、エネルギーに満ち満ちてた。
生きる力にあふれてた。
心のどこかで「可哀想な人達」とか同情や哀れみの気持ちがあったはず。
でも、彼らに出会ってそんな気持ちは吹っ飛んでしまった。
うちは彼らに「希望」を感じた。
哀れみの気持ちから何かをしなくても、彼らの力を信じていればいい、そんな気がする。
そんな気持ちでパレスチナに注目していれば、本当に必要なこと、できる事が必ず見えて来ると思った。
そして、やっぱりこの目で、彼らが先祖の大地を踏みしめるその日を、見たいと思う。


[End]
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