バリ日記 その2
(2005.08.19 日々のつぶやき)
今回泊まった宿『Puri Wisun Bungalows』は、ウブドのキングオブ観光地『モンキーフォレスト通り』のちょうどまん中あたりに位置してて、すごく便利なのにすぐそばに小さな川があって、とっても静かな居心地のいい所でした。
部屋もベランダも広くて練習し放題!!
おまけにベランダにベットが置いてあって、ランチのあとはついついそのベットでお昼寝。
真っ青な空にギラギラ燃える太陽。
外はめちゃくちゃ暑いけど、日陰は風が入って来て涼し〜〜い、極楽じゃ!!
いつもそこから椰子の林が見えて、それが揺れるのを毎日見てたら、
「あぁ、バリの踊りのゆらゆらしてる動きってこの動きなんだ」と思い、イブ ニョマンに言ったら
『そうそう、バリの自然をよ〜く観察するといいはずよ』と言われ、おやつのあと(こう思い返すと食べてばっかりやさ)よく木の揺れ観察(?)に出掛けた。

朝の『Puri Wisun Bungalows』の風景、朝ご飯を食べる前にパチリ。
トイカメラで撮影したためちょっとピンがぼけてます。
風が吹くと、ただ木々は揺れるだけなんだけど、それをじ〜〜〜〜〜〜っと見ていると、全てがうまく計算された上等な振り付けの踊りの様に見えて来た。
それはたぶん『調和』って事なんだろうけど、音に合わせて身体を動かす=踊り であるならば
風と木の調和の様な 音楽と身体の調和がとれるって事が踊りの神髄なのかも?と思った。
「音楽(風)が自分の中に入って来て、身体を自然に揺らすまで待っていればいいのかもしれない」
もちろん舞台の上でそれは無理だけど、これから練習する時はそうやって始めてみよう、と思った。
バリは、木や山や森や水の氣、土地そのものの持ってる氣が充満していて、そんなものの中に自分達が生きている事を感じずにはいられない。
インドネシアは大インフレとガソリン代の高騰で物の値段が上がりっ放しだし、観光地バリを襲ったクタのディスコ爆破事件やスマトラの震災で観光客も減り、収支のバランスがかなり悪く生活も大変そうだったけれど、彼らはなんだか楽しそうだし、生きる事に全然絶望もしていないし、「大変だよ〜」と言いながらげらげら笑っていた。
うちは「こりゃ〜なんだろうなぁ????」としみじみ考えた。
もちろん、バリはお米が年に3回収穫出来、水も豊富で、バナナやマンゴーが成り放題の豊かな自然の恵みがあり、助け合う事が当り前の共同体があって『ひとりじゃない、孤独じゃない」って思っていられるし、
バリヒンドゥの神様も付いてるし
「まぁ何とかなるさ」って思っていられるからなんだろうな〜と思うけど、それはもちろん大きな要因なんだと思うけど、、、、、、
なんちゅうか、『元気』とか、落ち込んでもまた前向きになれる力が沸き上がるとか、そういうエネルギーって目には見えないけど、海とか山とか森とか川とか、、そういう自然の持つ氣を受ける事によってマイナスな感情やエネルギー、状態がプラスに転化してゆき、バランス調整された結果、湧き出て来るものなんじゃないかな〜と思うんだよね。


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