2度目のアイスランドの旅〜その2〜 3日目 2月16日
(2006.04.01 日々のつぶやき)
外に出ると更に風は強くなって、歩行困難なくらいになっていた。
んでも、ここで帰るわけにゃーいかん、めったに来れないんだからもったいない。
と次ぎの目的地に向かって歩き始めたが、とにかく前に進めないし、寒くて顔が痛い。
アイスランド人でさえ、風に足元すくわれて転びそうになってるのを見て、「これ以上の観光は無理!!」とあきらめて、タクシーでホテルに無事帰還。
仕事を終えて帰宅中のタクシーを止めてしまったらしく、ホテルに着いたら「いいよ〜もう仕事は終わってるんだから」と運転手さんがお金を受け取ってくれなかった。
ごめんね〜おじさん、して、有り難う〜
ホテルは海の近くだったので、更に風がすごいので遠くに行くのはあきらめて、晩ご飯はホテルのレストランで食べる事にした。
なんでも韓国風BBQのレストランらしい
前日にラムを食べたのでお肉はもう食べたくなかったけど、このものすごい強風の中を這うようにしてどこかに出かけるか、肉でもがまんするか、2つの選択肢しかなかったうち達は、我慢する方を選ぼうという事になってレストランに入った。
韓国というよりはあきらかに中国風の内装の、なんだか薄暗くて活気のまったくない店内が何故か笑えた。
して店員は、うち達が入って来た事に、あきらかに困っている様子だった。
「あ〜〜〜入って来ちゃったよぉ〜どーしようかな、無視しようかなぁ、、ほっといたら出て行ってくれるかなぁ〜も〜どうしよう、、」とでも思っていたのか、うち達の存在をわかっていながら遠くからじ〜〜っと見つめていた。
「あーあ、出て行ってくれないよ」とあきらめたのか、つかつかと寄って来てものすごい早口で
「今日は8人の予約が入ってて、でも僕ひとりしかいなくて、その準備も出来てなくて、しかも材料があんまり残ってなくて、時間かかるけどコリアンBBQだったらなんとか出来るけど、それ以外のメニューは出来ません。それから〜なんじゃらほんじゃらー」と自分の置かれている立場を訴ったえ、あからさまに「あんたらが帰ってくれたらどんなにほっとするか」という事を臭わせた。
とにかくここでは落ち着いて美味しいディナーにありつける事はないと判断したうち達が
「んじゃ〜ビールだけでも下さいな〜」と言うと、心の底から安心した様に「yes!!」と答えてビールとグラスを持って来てくれた。
けど、宿泊客の考える事は皆同じなのか、そして、世間のディナータイムはだいたい同じなのか?
一難去ってまた一難、というか、十難???
次から次ぎへと何組もの客が入って来たのだった。
彼は全て来客にうち達と同じ事を訴えていたが、殆どの客が「じゃ〜コリアンBBQで」とオーダーしてしまい、その度にがっくり肩を落としていたのだった。

その日は仕方なく、近くのスーパーまで命がけ(これホントよ〜大袈裟じゃ〜ないのよ〜)で食料調達に出掛け、カップラーメンなどのアイスランドジャンクフードを楽しんだのでありました。
お湯で溶くクノールの「アスパラガスクリームスープ」がすごく美味。これって日本でも売ってる??
[End]
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