バリの旅の巻
(2006.08.01 日々のつぶやき)
最後に皆で大失態をやらかしてしまった!!
それは説明するのは本当に大変なのではぶくけど、簡単に言えばガムランの演奏と、踊りが全く合わなくなったのでした。
今までバリダンスをやってて、本番でこんな大変な失態をやらかしたのは初めてだった。
本当に落ち込んで、涙も出ないくらい落ち込んだ。
朝ご飯を食べながら、相部屋になった友達と前日の失態について話しをしているうち
「そうか、うちは、先生達がうち達のためにお祈りもしてくれて万全を整えて『心配するな』と言ってくれたのに、それを全然信じていなかったんだな〜」と思った。
「信じる」っていうのは、例えどんな状況であったとしても、そこに「ただ身を置く」って事じゃないかと思うんだけど、場所が狭かろうと何だろうと「皆が『心配するな』って言ってくれたんだから絶対踊り切れるよ」と思って、スパンと舞台に出ていたら多分違った結果になっていただろうと思う。
「本当に踊れるの?不安だよぉおおおお」って思って舞台に出たから、その心が最悪の現実を作ったんだね、きっと。
「有り難うございます」と言っておきながら、本当には受け取っていなかった、って事だな〜
そう思うと、うち達のためにあれこれと尽くしてくれた先生達に本当に申し訳なくなった。
「どんな状況であってもそこにただ身を置く」っていうのは、解りづらい言葉かも知れないけど、
ハプニングや困難な状況に陥った時、その起っている事そのものがチャンスと可能性を秘めている、って思って受け入れられるかどうかって事だと思う。
「信じる」っていうのはそういう事なんじゃないかと。
そして、それを再確認し「そう出来るか」を問われた出来事の様な気がしました。
練習や稽古で色んな事を考える事は大事だし、「出来てない」って自分に厳しくある事は大切な事だと思う。
でも、今回、バリで踊るっていうチャンスと、その経験を通して更に踊りを深めていけるっていう可能性を
頂いて、なんていうかもうすでにレールはひかれていて、だから「何が起っても迷わず、何も考えずレールの上を行く」って気持ちで本番を踊ろう、って思いました。
本番当日は場当たりやリハーサルで決めた中心が、満杯の観客で見えなくなり、一瞬気持ちが負けて
「うわぁ、こりゃヤバい」って足がすくんでしまったんだけども、「大丈夫、このレールの上を真直ぐ行くんだ!!」って思い直したら、あらら、不思議。
身体がババンと前に進んで、上に書いた様な事になりました。
なので、大失態も全て神様の仕組み通りと申しましょうか、最善のために最悪があったと、
そういう事でしょうね。
あと、一緒に踊ってくれたバリ人の17才の青年ワヤン君は自分の住んでいる村に今回踊った踊りを教えられる人がおらず、DVDを観て独学で勉強し、衣装も自前で持っていないので借りもので、しかも、本当にぼろぼろの衣装だった。
それは、沢山の人達が身につけて来た証なんでしょうけど、、、、、、
うち達は日本人の先生が留学していた時の御縁で、バリで「最高峰」と言われる様な先生に、本当に簡単に出会えて教えてもらえる事が出来て、衣装だって日本で借りれるものでもないから仕方ないけど、自前で「一番上等」って言われる様なクオリティーのものを手にしていて、、、、
改めて、恵まれていると思いましたし、その「恩恵」に見合う踊りを踊りたいって思いました。
たった2週間のバリの旅だったけど、いつもの何十倍も濃い旅でした。
こういう楽しい発見があるから旅はやめられないんだね。
今回も何があるやら、楽しみであるさ〜
読んでくれて有り難う。ではではまたね〜
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