バリの日々 踊り修行の巻き
(2007.04.28 日々のつぶやき)
「『ここは気持ちがいい』って思うところは、体が軽くなって思いが飛ぶ様な感じがするだろう?踊る時も同じだよ。」
これは、今回言われた言葉の中で一番好きというか、あぁ本当にそうだな〜と納得した言葉。
「踊る事は喜び」
去年初めて会った時も、私たちの踊りからはそれが感じられないってバパは繰り返し言ってた。
「お面の内側から微笑みがこぼれる様に踊るにはどうしたらいいのか?を研究してください」とも言われた。
今回、バリ人が踊るのを観て、「本当にこの人たちって踊る事が大好きで大好きで仕方ないんだな〜」って改めて思った。
バリ人の様に踊れる事はなくても、その心が外側に現れている踊り手になりたいな〜と心底思いました。
でも、うちは沖縄民謡だって八重山民謡だって、放棄したわけじゃないし、最大限努力を続けるけど、島人の様には歌える様にはならないだろうと思うし、やっぱりうちがうたう島唄よりも島人が歌う島唄の方が説得力があるのは当たり前だし。
でも、「この謡を歌う事が喜び」って事を大事にその想いが伝わる人になりたいって思ってやり続けているからさ。
バリ舞踊も同じ。
そんな風に踊り続けたい。
だから、バパの様な人に自分から出会ったんだね、と思いました。
本当にいい先生です、バパ。
毎日稽古に行くと、バパはイブ(奥さん、お母さんの敬称)と双子のお孫さんと一緒にお庭にあるお寺に拝みをしています。
お花とお香の甘い香しい香りの中でいれてもらった甘いコーヒーを飲みながらその光景を眺めてました。
そんな風に稽古は始まって、そして、終わったら毎日の様に水浴びさせてもらってから、お昼ご飯を食べさせてもらってました。
バリは今ではガスコンロのお家も増えたけど、かまどを使ってるお家もたくさんあってバパのお家ももうもうとした中で料理をしていました。

まさに、沖縄民謡『ちんぬくじゅーしー』の世界です。
「あんまーたむのー煙とんど〜 煙しぬ煙さぬ涙そーそー よいしーよいしー泣くなよー今日ぬ夕飯何やがて?ちんちんちんぬくじゅーしーめ」
この写真を撮った最後の稽古の日は、夜に大きなお祭りがあってそのためにものすごく大量のご飯を炊いていたので煙はいつもの何百倍!!
本当に涙そーそーになって写真を撮りました。
バリ人のご飯ってのはけっこう質素というか、おかずが1〜2品くらい。
味が濃いからかおかずは少量。
ご飯を盛ったお皿に乗せる。
それに「サンバル」っていうニンニクや唐辛子、塩、油を和えた漬け物の様なものを混ぜて一緒に食べます。
この「サンバル」は家庭によって少しづつ味が違うんだけど、バパん家のは本当に美味しい!!

バパの家は、バパの好みで普通の白いご飯と、サツマイモとご飯を一緒に炊いたものの2種類を混ぜて食べてるんだけど、お芋のほのかな甘みが辛い料理に合っててなんとも旨い!!
バリはお店で食べるご飯も美味しいけど、人のお家のご飯がやっぱり一番美味しい!!
毎日幸せでした〜〜〜〜。
そんなこんなで食中毒騒動で様々な人々に心配をかけつつ、厳しいも楽しい、発見いっぱいの日々を過ごして来たのでした〜
つづく



[End]
[P.2/2]次
前:お薦め映画、観てケロ!!
次:バリの日々 〜ベモに乗る日々の巻き〜
🏠 📧
(C)2022 寿[kotobuki]