バリの日々 踊り修行の巻き
(2007.04.28 日々のつぶやき)

3月26日から4月18日までバリにまたまた踊り修行に行きました。
今回は男踊りの基本を学ぶために『バリス』というバリの少年が最初に習う踊りを習ってきました。
本当は一年くらい滞在して習いたいんですけど、そういうわけにもいかず、3週間で基本なんか身に付くわきゃ〜ないんですけど、とにかく、バリの空気の中で、バリ人から習ってみようと思って行きました。

去年芸術祭に参加した時にお世話になった「バパ.イ.マデ.ブカル」に習いました。
バパっていうのは目上の男性に対する敬称で氏みたいなもんかな?
バパはウブドからデンパサールの方に少し戻った『バトゥアン』という村の生まれで、ガンブーというバリ歌舞劇と仮面の踊り手で、そして画家でもあります。
バパのレッスンはすごく楽しくって発見の連続でおもしろかったんだけど、すごいびっくりする事もたくさんありました。
例えばバリスは男踊りでしょ?だから「自分が女だって事とか忘れて自分が世界で一番かっこいい男だって思って立て」とか
目をかっと開いた後にふっと笑うところとか、「なんて美しい女の子がいるんだ!!」とか本当にいいもの、素敵なものを見つけて、その嬉しい心が思わず外側に現れて来る感じを大事にしなさいとか、、、、
それってでも、すんげ〜〜〜〜〜〜難しい。
そして、「これって今人生で最大に表現してますぅうううう」って思ってもバパは「足りない」って言うんだよね〜
どうすりゃ〜いいんだ!!
でも、今までで、こんな事を注意してここまでしつこくいい続ける先生に出会った事がなかったので驚きでした。
やってもやっても「足らない」って言われるので「本当に自分がバカなんじゃないか?」と思って半分ノイローゼになりそうな時もあったけど、それでも言われるままにやり続けて何かがスカっとはまって出来た時のバパの本当に嬉しそうな顔を見た時はうちも嬉しくて泣きそうになりましたし、「バパもっと教えて〜〜〜〜〜〜」と思ってました。
懲りない人だね〜あたいも、、、
うちとしてはバパの手の動きの美しさを足の運びのすごさをなんとか真似したいし、基本を体に入れて、振りを体に入れて、『表現』はその後、って思ってたんだけど、バパに言わせれば「表現」も基本のひとつって事なんだね〜
でも、よく考えると『うた』だってそうだなぁ〜と。
うちが「う〜〜〜〜〜ん、、わからんなぁ〜」って顔してると「ナビィ、うたを歌う事も同じだろう?」って言ってなぁ〜


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