Archive for 2004年06月

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週刊「ナビィ、の部屋」第52号

Fika





今日は6月20日世界難民の日って事で、『一日カフェなんみんFika』ってイベントでうたって来ました。

 日本のアフガニスタン大使館で働くために日本に来て、今は神田で『カブール食堂』っていうアフガン料理のお店をやって、アフガン難民の支援をしているユノスさんやその他支援をしている人達のお話もありました。

 築150年という古民家のお座敷で、何だか夏休みにおばーの家に来てる様な、そんなムードの中、「日本の中の難民とは」なんて固いお話もなんだかリラックスして聞けました。
 して、手作りのクッキー、スコーン、シフォンケーキ、サンドイッチがほんとうに美味しかった。

 良い食材で丁寧に作ってあって、全種類食べてた人もいたよ。
 美味しいハズだよ。竹橋にある『クシガーデン』っていうマクロビオテックのレストランでデザート作って人が作ったものだった。
 うちはカルダモンの入ったアフガンクッキーが最高にお気に入り。

 そして、何より主催者である『Fika prokect』がとっても魅力的。
 難民問題っていう難しいテーマに取り組みつつも、ものすごい力のヌケ具合。
 ただものじゃーございません。
 しかもFikaのスタッフはみんな可愛いし、すご〜く楽しそう。
 ひとりで来てた参加者もいつの間にか、お茶を片手に縁側で語り合ってたり、情報交換しあってたり、すごくいい雰囲気。参加者も楽しそう。
 この素敵なムードはどうやって作られたのかしらん???
 ナビィはFikaに興味津々。
 もっとFikaを知りたいにゃー
 って事でFikaの発起人である、渡辺さんとヤツバヤシさんに、しかし渡辺さんは大忙しでおもにヤツバヤシさんにお話を伺いました。

 スウェーデンに留学していたお二人は、スウェーデン語を学ぶクラスでボスニアなどの多くの難民の人達に出会った。
 彼らと日々を過ごすうち、難民を取り巻く現状を知った事が今 Fikaで難民問題を取り上げてる理由。
 Fikaとはスウェーデンで「お茶を飲み、お菓子を食べながらゆっくり過ごす」慣習の様なものを言い、スウェーデンでは例えば職場でも一日3回くらいFikaをするんだそう。
 『自分の時間をゆったり過ごす、そんな余裕があるから人を助ける事や社会の問題を考える余裕があるのではないか?』とヤツバヤシさん。
 そして、スウェーデンの若い人たちは、社会の問題や出来事に関心があり、 Fikaを通じて語り合い、自然に楽しく、自分のできる事に取り組んでいるんだそう。
 留学中、そんな環境の中で過ごし刺激を受けた、と渡辺さん。

 Fikaってのは、はただお茶を飲むって事だけじゃなく、情報の発信や受信の出来る場であり、学び場でもあるんだね。

 日本に帰国して、時間に追われ、自分の時間がなくなり、自分を取り巻く様々な問題を考えたり話ししたりする時間さえも惜しむ余裕のないこの社会や、難民がいる事さえも知らない人達がいる事や、様々なギャップを感じたのが、日本で『Fika』をはじめるきっかけになった様だ。
 けど、先にも書いたけど、彼女たちには『使命感』とか『この社会を変えなければならない』といった様な気負いというか、重苦しいものは全然ない。
 むしろ、身軽でリラックスしていて、そして身構える事なく集る人々を受け入れている。
 『日頃からカフェに行ったり、そこでのんびりおしゃべりしたりする事が好きなんです。スウェーデンにいた時も、お茶持って森に行って一日ぼ〜っとしたり、、、だから自分達が好きな事、楽しく出来る事、行きたいと思うイベントを自分達でやろうと思ったら、Fikaだった。
 発起人2人で、最初のイベント、在日3世、金さんの作った映画『チベット チベット』の上映会を立ち上げた。その時友達にお手伝いをお願いしたら、そのままみんなFikaのメンバーになった。
 みんな難民問題に関心があるわけでも、詳しいわけでもない。けど、Fikaをやることで私達自身にも学びがあるし、出会いがあって話しあえる場がある事が、私達にとって大切な事。Fikaが新しい世界を広げてくれている』


 好きな事をやるって事がすごく大事よね。
 好きじゃなかったら楽しくないし、楽しくなければ続かないし、人も集らないし、自信を持ってお薦めも出来ない。
 だから『好き』って気持ちは大事。
 そして、それをやっている自分が好きっていうのはもっと大事と思う。
 『カフェメニューを決めたり、食材を集めたり、出演者への連絡や交渉事などの準備は本当に大変で『も〜〜いや〜〜〜』って思うけど、すぐ「Fikaやりたい」って気持ちになる。みんなFikaが大好き!!』
 Fikaの心地よさの秘密はここにあり、だね。


 ピースボートの旅や寿[kotobuki]のライブの後で話ししたりする人の中で『こんな社会を変えたいと思うけど、自分は何の力もないし、何も出来ないから無理』みたいな言葉をよく聞く。
 そりゃーそーだ。
 ひとりの力なんて、誰しも弱いし、ひとりで社会を変えるなんてどでかい事出来るわけない。
 いきなりそんな壮大な事考えてひるんでたら、それこそ本当に社会は変わらない。
 小さくても自分が出来る事、続けられる事を見つける事が大事。
 マイ箸、マイカップ持ち歩く事でもいいし、ゴミの分別をきちんとする事でもいいし、いいな、と思うNGOを支援する事や、搾取の果てにやってくる物を買わない事も立派な変革(?)の第一歩。
 無理をせず、自分が楽しく続けられる事を、そしてそれが友達との間にも広がったら更に新しい楽しみも広がるはず。Fikaの様に。
 そして、それを続ける事や、学び合い、情報交換したり出来るネットワークを作る事も大事。
 ヤツバヤシさんも渡辺さんも『もっと暮らしやすい社会の在り方があるはず、だから今の社会を変えたいとは思っています。だから、楽しく自然に自分が出来る事をやる。「変わらない」と思っていたら本当に何も変わらないから、自分がいいと思った事を信じて続ける』
と、言ってました。
 発起人は彼女達2人だけど、特にリーダーも決めておらず、今後は難民問題に限らずFikaメンバーの関心がある事をテーマに続けてゆくそうだ。
 『すべてつながってると思うんです。難民が作られる背後には戦争があったりするように、ひとつの問題を掘り下げてゆくと他の問題にも直面します。政治的な問題だけではなく、日々の暮らし方と環境問題もつながっていますし、、、Fikaのメンバーには特定の問題についての専門家がいるわけではありません。だから、私達も一緒に学べる場を作りたい』

 う〜〜〜〜ん、Fika、これからも応援するさ〜、してFikaにも寿[kotobuki]を応援して欲しいわ〜
 うちの中ではもう勝手に『寿[kotobuki]我ったーネット』にFikaを加えてます。
 みなさまも是非Fika体験してみてちょ〜〜〜〜〜

Fika HP http://www.geocities.jp/snoop3326/

   

週刊「ナビィ、の部屋」第51号

ナビィのお薦め本



オススメ ケロ!! 読むケロよ!!


ヨルダン、エジプト、初の中東訪問記を書こうと思っているのだが、、、、
 う〜〜ん書けん。

 こんな時は『ナビィのお薦め本』だっ!!

 この本はすべての女性に読んで欲しい!!
 いや、できれば男性にも読んでもらって女性の身体とは、という事を少し知って欲しいと思う。


 『昔の女性はできていた-忘れられている女性の身体に在るちから-』
   三砂ちづる 著   宝島社

 この本を読んでいかに今の社会を生きている私達女性が自分自身の身体に注目していないか?がよく分ったし、『生理』という女性にとってとても大切なメカニズムを全然大切にしてないなぁ〜と反省させられました。
 社会通年の『男らしく、女らしく』ではなく、自分の中の自然の通りに生きる事が「らしくある」という事だと思うし「わたしらしく生きる」という事なのだと思います。
 「自分の中の自然」ってものを意識する事の大事さを痛感しました。
 きっとうち以外にも、この本にある情報が必要な女性はいっぱいいると思うよー
 おととい西荻窪のナワプラサード書店に行ったら平積みされてましたし、丸の内線東高円寺駅の真上の本屋さんでも積まれてました。好評の様子。是非読んでみて下さい。
 しっかし、このタイトルはすげーです。「出来ていた」って何をよ?って感じですが、
 それは読んでのお楽しみー


 『いちばん大事なこと-養老教授の環境論-』
   養老孟司 著    集英社新書
 飛ぶ鳥落とす勢いで本が出てる養老さんですが、やっぱり面白い!!
 売れる理由が判りますわ。
 養老さんは大の虫好き。虫が大好きで大好きである種の虫を探しに地球の果てまで行ってしまう人なのだけど、最近虫が激減してると、それはやはり地球の環境が劣悪になって来てるからだと、そして環境問題について考える様になった。
 エコロジーって、結局自分自身の事なんだよね。
 虫を見たい、触りたい、って気持ちが「もっと環境を良くしなくては」って事につながるわけだからね。
 して、この本の中に出て来る「自分の身体を何億という微生物、細胞が動かしてくれてる。自殺なんかしたらその生き物達に申し訳ない」っていう言葉がかなり面白かった。
 ナビィはライブで『ご先祖さまが生かしてくれてる」って話しをよくするけど、ご先祖さまだけじゃーないんだよなぁ、、、
 命は本当に沢山の目には見えない命によって生かされてるんだね。
 して、個の命を大切に想う、大切に生きる事こそ、エコロジーなのかもしれないね。
 命の重さを感じて生きていましょうね。
 ではでは、またねー。